入試点訳事業部の沿革
1980年代から点字による入学試験の希望者が増大し、それまでのように各地の盲学校(視覚特別支援学校)が大学の依頼に応じて点訳者を派遣する方式では対応が困難になり、入試点訳業務を遂行する専門機関の設置が、視覚特別支援学校と大学の双方から望まれるようになりました。また、その専門組織には、次のような条件が必要であると考えられました。
- 1. 正確な点訳ができること
 - 2. 秘密が保持できること
 - 3. 視覚障害教育を踏まえた点訳ができること
 - 4. 各実施機関の希望に応じた点訳ができること
 - 5. 公的なものとして認められる組織であること
 
 このような条件を満たし、実現可能なものとして、全国高等学校長協会を母体とする入試点訳組織構想が考えられ、1989年6月に「全国高等学校長協会入試点訳事業部」の設立趣意書が全国盲学校長会、および全国高等学校長協会特殊学校部会において認められました。その後、準備期間を経て、1990年秋(1991年度入試)から、活動が開始されました。
 なお、1995年3月7日の参議院予算委員会で視覚障害者の点字入試に関する質問があり、当時の文部大臣の答弁の中で、全国高等学校長協会入試点訳事業部の活動について理解していることが表明されています。
組織図
全国高等学校長協会
↓
全国高等学校長協会 入試点訳事業部管理委員会
<構成>
(1) 全国高等学校長協会会長
(2) 同 事務局長
(3) 同 特別支援学校部会 理事長
(4) 全国盲学校長会長
(5) 全国盲学校長会大学進学支援委員会 委員長
(6) 全国高等学校長協会大学入試委員会 委員長
(7) その他必要に応じて全国高等学校長協会から推薦されたもの
全国高等学校長協会入試点訳事業部
入試点訳事業部 役員一覧
| 理事長 | 上村 肇 | 
|---|---|
| 理事 | |
| 香田 泰子 | |
| 座間 幸男 | |
| 高村 明良 | |
| 竹田 一則 | |
| 冨永 吉喜 | |
| 鳥山 由子 | |
| 長岡 英司 | |
| 星 祐子 | |
| 宮本 久也 | |
| 監事 | 石井 裕志 | 
| 柏倉 秀克 |